ボロボロになっているシフトレバーの下
MTのNA、NBロードスターは、数年するとシフトレバーの下がボロボロになります。ゴム素材の部品がいくつか使われているのですが、経年劣化で破けて、室内がオイル臭い、という症状が訪れます。
中古車を購入する場合、本来ならプロである販売店がこういったメンテナンスを実施した上で販売するべきものなのですが、専門店でもあまり手をつけていないのが現状です。なぜかというと、「見えないから」。見えるボディなどは頑張って磨くのですが、見えない部分は一切コストをかけないことが多いです。逆に言うと、ここを直して販売している店は、他の見えない箇所もチェックしていると思われるので、信頼性が高いでしょう。
そういうわけで、一般的には手つかずになっていますが、部品を交換することで復活するので、中古車を購入したら実施することをおすすめします。
必要な部品は以下の通りです。全部揃えても5〜6,000円前後です。
ちなみに、シフトレバーも改良されているので、NAの場合はレバーごと換えるのも悪くないと思います。形状はだいたい同じですが、上記の「古いモデルの場合」のものがなくなっています。
NAとNB(NB8 6MTは除く)の場合、ミッションオイルの部屋と別に、シフトノブ下にオイル部屋があります。ここはシフトレバーを抜いて上から吸い出さないと交換できません。20〜30年前のまま、ということも有り得るので、ついでに交換するとシフトフィールが改善します。きっと真っ黒になっていることでしょう・・・。
注射器のようなもので地道に吸い出し、新しいミッションオイルを同様に注射器で入れます。量は600〜800CCくらいです。ミッションオイル交換と同じ、75W-90の粘度でOKです。
スッキリきれい。シフトレバーも後継品に換えました。
一式交換すると、少なからずシフトフィールが改善すると思います。ダストブーツなどのゴム部品がショックを吸収してくれるようで、堅い感じはだいぶ軽減するでしょう。ただし、最近のNDなどのように最高のシフトフィールでは元々ないので、過度な期待はしないように。