バリバリに表皮が割れた運転席シート
運転席シートは、革がボロボロです。乗れるんですが、ふと気づいたら服の背中に毛玉ができていました・・・。
そんなわけで張り替えを計画します。
シートを新品と交換するのは、巨額な費用が必要になるので、却下。そもそも赤革シートですし新品を買えません。
そこで張り替えを検討するわけですが、シートの張り替えは普通にオーダーすると大変な金額になってしまいます。いろいろ探したところ、山口県にユアブランドというシートカバーなどを生産されている会社があり、NAロードスター用の張り替えキットなるものを作られていることを知りました。
しかも非常にリーズナブルで、1脚だけの交換でも25,000円前後で作ってくれます。試しに運転席側だけオーダーしてみました。
色はワイン、最低スペックでのオーダーです。
張り替え済みシート
さて、到着した製品を使って早速張り替え作業開始です。まずはシートの分解から。
シートを外すのは、長いレンチがあれば楽勝です。私が使っているのはKTCの超ロングスピンナレンチ(1mくらいある)。エクステンションと14mmソケットがあればOKです。オープンカーなので屋根を開ければ降ろすのも簡単♪
分解の難関ポイントは、座面角度調整のレバーを外すところでしょうか。ここはしっかり養生して、片足にマイナスドライバーの軸をあてて力がポイントにかかるようにハンマーで叩くのが肝です。他はマニュアルの通りやっていけば困ることはないでしょう。
分解した後は表皮を剥いでいくのですが、この作業が一番大変です・・・。金属のリングでワイヤーに留められていて、これをうまくラジオペンチで変形させてワイヤーから外していきます。慣れないうちは結構しんどく、手首が痛くなります。コツがわかるとリングをちょうどよく変形させられるようになるので、わりとスムーズにできるようにはなります。
貼り込む作業は難しくないですが、シワができないようにうまくこすってシワを逃がしていくことが大切です。
そんなこんなで、きれいに張り替えが完了しました!
噂に聞いた通りのクオリティ。ユアブランドさん、さすがです!
助手席シートも堅くなっていて、乗り心地は良くないし、古くなった革がなんだか古くさい匂いがするし、こちらも交換してみました。前回の作業で慣れたので、1脚5〜6時間くらいで張り替えできました。
助手席の乗り心地が改善して、見た目もだいぶきれいになって快適です。
シートをリフレッシュすると、インテリアが新車のようにきれいに感じられて良いですね。デザインはレトロ感満載ですが。これはこれで貴重です。